大相撲の世界で、「ネガティブ力士」として知られる正代。
そんな正代関ですが、その素直で謙虚な性格が多くのファンの心を掴み、今や愛されキャラとして人気を集めています。
正代関のネガティブな一面から愛されるキャラクターへの変貌や、彼の魅力的なエピソードについても知りたいところです。
そこで今回は、
- 正代のネガティブ力士としての側面
- 愛されキャラとして人気の理由
- 正代のおもしろエピソード集
主にこの3つについて迫っていきます。
それでは早速本題に入りましょう!
正代のネガティブ力士としての側面

正代関は、なぜ「ネガティブ力士」といわれるようになったのでしょうか。
調べたところ、正代関が「ネガティブ力士」として注目されるようになったきっかけは、2015年(平成27年)の新十両昇進時の記者会見でした。
対戦してみたい関取について聞かれた際、正代関は「誰とも当たりたくない」と答えたのです。

この予想外の回答が、多くの人々の関心を集めたようです。
新十両会見では、報道陣から対戦したい力士を問われ「誰とも当たりたくない」と弱気発言。同席していた師匠の時津風親方(46=元幕内時津海)をあきれさせた。
出典:東スポWEB
その後も、正代関は自身のネガティブな面を隠すことなく、素直に表現し続けました。
例えば、
- 「対戦を想像すると緊張する。飯も食えない」
- 「プレッシャーに弱く、負けるとクヨクヨするタイプ」
- 「大関っていうのは、きつい」
時津風部屋の親方も、正代関について「何をするにもマイナス思考。気がちっちゃくて弱気。負けたらどうしようとばかり考えている」と評しています。
時津風親方は「こんなに緊張してたら、勝てるわけがない」とチクリ。「何をするにもマイナス思考。気が小っちゃくて弱気。負けたらどうしよう、ということばかり考えている」と、報道陣の前で苦言を呈したのです。
出典:ニッポン放送 NEWS ONLINE
2024年(令和6年)8月の巡業での質問コーナーでは、「力士をやめたいと思ったことはありますか」という質問に対して「大関時代はやめたいと思った」と答えるほど、プレッシャーに弱い一面を見せています。
愛されキャラとして人気の理由

正代関は、なぜ愛されキャラとして人気が出たのでしょう?
調べたところ、一見すると後ろ向きな性格に思える正代関ですが、この素直で謙虚な姿勢こそが多くのファンに愛される理由となっています。
正代関の魅力は以下のような点にあります。
- 後輩思いな一面
- さみしがり屋な性格
- 優しい性格とファンサービスの丁寧さ
- 土俵上での穏やかな表情と真面目な取り組み姿勢
特に、ファンサービスの面では、負けた時でもサインに応じるなど、常に丁寧な対応を心がけています。

また、新型コロナウイルス対策で自粛生活を余儀なくされた若手力士に自分のテレビを譲ったエピソードは、彼の思いやりの心を表しています。
新型コロナウィルス対策で自粛生活が余儀なくされた若手力士に、自分のテレビを譲ったこともあるそうです。後輩思いですね。
出典:知っ得!大相撲
正代関の母親は、「小さい時は素直でおとなしい、人のことをよく聞く子だった」と語っており、幼少期から変わらない優しさが、今の愛されキャラにつながっているのかもしれません。

正代関のおもしろエピソード集

正代関は、意外な一面を示すおもしろエピソードはあるのでしょうか?
調べてみたところ、正代関の魅力はネガティブな面だけではないようです。
彼の意外な一面を示すおもしろエピソードも、ファンを楽しませています。
メイドインアビスで泣いた話
2020年(令和2年)9月、ファミ通の記事で明らかになったエピソードです。
アニメ好きの正代は場所前、人類最後の秘境と呼ばれる巨大な縦穴を舞台にした「メイドインアビス」を見て感動。少女とロボットの少年が主人公のファンタジーに「泣きました。部屋の力士にも強制的に見せた。みんな、ぼくが泣いたところで泣いていた」。
出典:サンスポ
正代関(当時関脇)が、アニメ『メイドインアビス』を鑑賞して感動し泣いたというのです。

さらに、部屋の後輩力士たちにもこのアニメを見せていました。
『メイドインアビス』は、一見かわいらしいイラストが特徴的ですが、内容は非常に過酷でショッキングなシーンも多い作品です。
このギャップが、正代関の意外な一面を引き立て、多くのファンを驚かせました。

「現状維持」の色紙エピソード
2017年(平成29年)頃のインタビューで、読者プレゼント用の色紙に好きな言葉を書いてほしいと頼まれた正代関。
悩んだ末に選んだ言葉は「現状維持」でした。

これに対してスタッフが「ちょっと夢がなさすぎませんか…」と思わず言ってしまうほど控えめな言葉でした。
2015年秋場所の新十両会見で「誰とも当たりたくない」と発言し、色紙に「現状維持」と書いたこともある、かつての“ネガティブ思考”に戻りかけて、眠れなかった
出典:スポーツ報知
しかし、正代関にとっては父親から「現状維持が大事」と言われたことが心に残っていたようで、決して「ウケ狙い」ではなく、本当に謙虚な気持ちからの言葉だったのです。

エゴサーチで「クソデブ」
意外なエピソードとして、正代関はエゴサーチ(自分の名前をネットで検索すること)をしていることがあります。

2022年(令和4年)の5月場所を負け越した後にエゴサーチをすると「クソデブ」と書かれていたことを「踊る!さんま御殿」で話し、視聴者を驚かせました。

仲良しの力士たち
正代関は土俵の外では多くの力士と仲が良いことでも知られています。

特に錦木関、御嶽海関、阿炎関、若元春関、一山本関などと親しいようです。

2024年(令和6年)8月の巡業の質問コーナーでは「よく一緒にご飯を食べに行くのは御嶽海、阿炎、若元春、一山本」と本人が答えていました。

正代のおばあちゃん
正代関には、91歳になる祖母がいるそうですが、なんと名前が「正代正代」さんで、読み方は「しょうだいまさよ」さんと読むそうです。
熊本県出身者として初の優勝を祝う地元ファンのなかに、正代にとって特別な存在がいます。91歳の祖母、正代正代さん。読みは「しょうだい・まさよ」さんです。
出典:朝日新聞
びっくりです。

石川さゆりの親戚
正代関は、あの石川さゆりさんと遠い親戚関係にあるようです。

正代関の母方の祖母の兄の妻の妹の娘が石川さゆりさんだということです。

2020年(令和2年)秋場所で正代関が初優勝した際に、石川さゆりさんから祝福メッセージが送られたとのことです。

まとめ
今回は、正代関のネガティブな一面から愛されるキャラクターへの変貌や、彼の魅力的なエピソードについてお伝えしてきました。
正代関は、「ネガティブ力士」から「愛されキャラ」へと変貌を遂げました。
その素直で謙虚な性格、ファンへの真摯な対応、そして意外な一面が多くの人に愛されている理由です。
実は、正代関の「マイナス思考」は弱点ではなく強みでもありました。
高校時代の恩師によれば、自分の弱さを知るからこそ人一倍努力を重ねてきたとのことです。
これは角界に入ってからも同様で、自らを過信せず、常に向上心を持って努力を積み重ねてきました。
正代関は、表面上のネガティブなイメージとは裏腹に、常に自己を見つめ成長してきた力士です。
その姿勢と、時折見せる意外な一面が、多くのファンを魅了し続けているのです。
今後も、正代関の活躍と愛されキャラぶりに注目が集まることでしょう。
それでは、ありがとうございました。
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