大相撲の世界で活躍中の王鵬。
そんな王鵬関ですが、父は元関脇・貴闘力、祖父が優勝32回を誇る昭和の大横綱・大鵬という相撲一家に育ち、入門時から注目されてきました。
大鵬から始まり、貴闘力を経て、現在の王鵬関までの伝説的な家系である「納谷家」のファミリーヒストリーについて知りたいところです。
そこで今回は、
- 大鵬から始まる納谷家の相撲界での軌跡
- 貴闘力と美絵子さん、波乱の人生と4人の息子たち
- 王鵬幸之介、祖父の血を受け継ぐ期待の星
主にこの3つについて迫っていきます。
それでは早速本題に入りましょう!
大鵬から始まる納谷家の相撲界での軌跡

王鵬関の本名は納谷幸之介といいますが、その「納谷家」の相撲界での軌跡が気になりますよね。
「納谷家」の相撲界での軌跡は、初代・大鵬こと納谷幸喜から始まります。

1940年5月29日、現在のロシア・サハリンで生まれた大鵬は、ウクライナ人の父と日本人の母を持つハーフとのこと。
父親はウクライナ人のマルキャン・ボリシコ、母親は日本人の納谷キヨでハーフである。納谷は母の姓である。
出典:YAZAWA LUMBER

幼少期を北海道で過ごした後、相撲の道に入った大鵬は、その後の相撲界に革命をもたらす存在となります。
樺太敷香郡敷香町出身で、北海道川上郡弟子屈町で育った。
出典:YAZAWA LUMBER

第48代横綱として昭和の相撲界に君臨した大鵬は、驚異的な32回の優勝を果たしました。
優勝32回(史上最多) 2度の6連覇
出典:YAZAWA LUMBER
通算成績:872勝 182敗 136休
幕内通算:746勝 144敗 136休 (幕内勝率83,8%)
30回優勝を記念して相撲協会より一代年寄り“大鵬”を贈られる。

187cmという当時としては大柄な体格を活かした相撲は、多くのファンを魅了し、相撲の人気を大いに高めました。
引退後は大鵬部屋(後の大嶽部屋)を創設し、後進の育成にも尽力、相撲界への貢献は計り知れません。
独立して「大鵬部屋」を設立し、後進の指導にあたる
出典:YAZAWA LUMBER

私生活では妻の芳子さんとの間に3人の娘をもうけ、その三女・美絵子さんが後に貴闘力さんと結婚することになります。

大鵬の偉業は、相撲界だけでなく日本のスポーツ界全体に大きな影響を与え、その名は今も多くの人々に記憶されています。

貴闘力と美絵子さん、波乱の人生と4人の息子たち

「納谷家」の二代目は、誰なのでしょうか?
「納谷家」の二代目として相撲界に名を残したのが、貴闘力こと元・納谷忠茂さんです。

元々は鎌苅姓でしたが、1993年に大鵬の三女・美絵子さんと結婚した際に納谷姓を名乗りました。
美絵子さんは93年10月、元関脇の貴闘力と結婚。当時19歳で、新郎は7歳年上だった。
出典:ameblo
貴闘力さんは相撲界で東関脇まで昇進し、9つの金星を挙げる実力者でした。

大鵬部屋(後の大嶽部屋)の跡取りとして期待されましたが、2010年に美絵子さんと離婚。
この際、姓も鎌苅に戻しています。
離婚の背景には1億円の借金問題があったとも報じられ、相撲界内外で大きな話題となりました。
納谷家に婿入りした貴闘力は、大鵬部屋の跡取りとなり、04年には大嶽部屋を興す。が、10年6月に発覚した野球賭博問題では自身の関与も判明し、日本相撲協会を解雇されるに至る。
出典:ameblo

貴闘力さんと美絵子さんの間には4人の息子が生まれました。

長男以外の3人は現在、大相撲の道を歩んでいます。
1. 納谷幸男(長男):プロレスラーとして活動中。

2. 納谷幸林(次男):大嶽部屋所属の力士。現在は三段目で奮闘中。

3. 王鵬幸之介(三男):大嶽部屋所属の力士。現在、西関脇まで昇進。

4. 夢道鵬幸成(四男):大嶽部屋所属の力士。2025年初場所で新十両に昇進。

離婚後も美絵子さんは息子たちを支え続け、2018年11月からは大鵬企画の代表取締役を務めています。

大鵬の遺産を守りながら、息子たちの相撲人生を見守る美絵子さんの姿勢は、多くの人々の心を打っています。
王鵬幸之介、祖父の血を受け継ぐ期待の星

「納谷家」の三代目は誰になるのでしょうか?
「納谷家」の三代目として現在最も注目を集めているのが、王鵬関です。
2000年2月14日生まれの王鵬関は、祖父・大鵬に因んで「王鵬」というしこ名を名乗っています。
大鵬の孫・納谷、新十両昇進決定 「王鵬」に改名「祖父の鵬の字をいただき…名前に見合った人間に」
出典:スポニチアネックス

王鵬関は現在、最高位である西関脇まで昇進し、初場所では技能賞を獲得するなど、着実に実績を積み上げています。
西前頭3枚目で12勝3敗の王鵬は初三賞の技能賞に輝いた。
出典:日本経済新聞

特筆すべきは、横綱・照ノ富士を寄り切りで破り、金星を獲得したことです。
東前頭3枚目・王鵬が横綱初挑戦金星の大仕事をやってのけた。照ノ富士に寄り切りで快勝。
出典:スポーツ報知

これにより、祖父・大鵬、父・貴闘力に続いて3世代金星を獲得した初のケースとなり、相撲界に大きな話題を呼びました。
王鵬関の相撲スタイルは、祖父・大鵬譲りの大きな体格を活かした攻めの相撲が特徴です。

しかし、単に体格だけでなく、技術面でも日々進化を遂げており、将来の大関、横綱への昇進も期待されているそうです。
相撲ファンからは、「大鵬の血を引く力士」として大きな注目を集めており、その一挙手一投足に熱い視線が注がれているとのこと。
王鵬関自身も、祖父の名を冠したしこ名に恥じぬよう、日々稽古に励んでいるようです。

インタビューでは「祖父の偉業には遠く及びませんが、自分なりの相撲で結果を残したい」と語っており、その言葉からは強い決意が感じられます。
まとめ
今回は、王鵬関の納谷家の伝説的な家系、納谷家のファミリーヒストリーについてお伝えしてきました。
納谷家のファミリーヒストリーは、まさに日本相撲界の歴史そのものと言えるでしょう。
大鵬の偉業、貴闘力の活躍、そして現在の王鵬関の躍進と、三世代にわたる相撲家系の物語は多くの人々を魅了し続けています。
特に王鵬関の活躍は、相撲ファンのみならず多くの日本人が注目しており、祖父・大鵬の偉大な記録に少しでも近づけるのか、あるいは新たな歴史を刻むのか。
納谷家の相撲史は、まだまだ続いていくことでしょう。
王鵬関の今後の活躍が楽しみですね。
それでは、ありがとうございました。
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