男性アイドルグループV6、Coming Centuryの元メンバーで、現在は俳優として大活躍中の岡田准一さん。
実は武術の世界でも高い実力を持っており、3つの武術で師範の資格を持つほどの腕前を誇っています。
NHKで放送された『明鏡止水 ~武のKAMIWAZA~』という番組では、岡田准一さんが“武術翻訳家”としてMCを務め、武術・武道の凄さや面白さを解説していました。
そこで今回は、
- 岡田准一が武術を始めたきっかけ
- 師範資格を取得した3つの武術と師匠について
- 武術師範としての活動
主にこの3つについて迫っていきます。
それでは早速本題に入りましょう!
岡田准一が武術を始めたきっかけ

そもそも岡田准一さんが武術を始めたきっかけは何だったのでしょう?
調べてみたところ、あの大ヒットドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』への出演をきっかけに武術を始めたようです。

岡田准一さんは、ドラマでのアクションに取り組む役作りのため、武術を始めたことを明かしています。
自身の著書『オカダのはなし』(マガジンハウス刊)で岡田は、格闘技を始めたきっかけはドラマ『SP』(フジテレビ系)と明かしている。
出典:Real Sound
師範資格を取得した3つの武術と師匠について

岡田准一さんは、最初に習った武術は何でしょうか?
岡田准一さんは、世界中の武術や格闘技を調べた結果、フィリピンの伝統武術「カリ」を最初に習っています。
そこから「ジークンドー」「修斗」へと進み、現在は「カリ」「ジークンドー」「修斗」の3つの武術の師範の資格を取得しています!
世界中の格闘技・武術を調べ、なかでも接近戦の技があるフィリピンの伝統武術・カリを習い始めた。そこからジークンドー、修斗へと広げ、いまではインストラクター資格を複数取得するまでに。
出典:Real Sound
岡田准一さんが修得し、師範の資格を持つ3つの武術
- カリ
- ジークンドー
- 修斗
についての詳細はは以下の通りです。
カリ
カリは、フィリピンの国技として知られる武術で、武器の使用や護身術に特化しています。
特に、スティックや短剣を使用した技術が特徴的です。

カリは、フィリピンの伝統的な武術であり、長い歴史の中で多くの武術家によって発展してきました。
現在は、ダン・イノサント氏など、数名の指導者がカリを世界に広めています。
ダン・イノサント氏は、あのブルース・リーの映画『死亡遊戯』に出演し、ブルース・リーと共演しています。


岡田准一さんは、『SP 警視庁警備部警護課第四係』で特殊警棒を使うシーンでは、カリの技術を応用してテロリストと対峙しています。

ジークンドー
ジークンドーは、伝説の武道家で俳優のブルース・リーが創始した武術です。

ジークンドーは、ブルース・リーが少年時代、伝説の達人イップ・マンから中国拳法「詠春拳」を学び、他にも世界の様々な武術や格闘技のエッセンスを取り入れて創始した総合格闘技です。

ブルース・リーの映画を見ればわかると思いますが、ジークンドーの特徴は、パンチやキックの「打撃」と「投げ」、関節技の「極め」などの技術を駆使して、最短で相手を倒すことを目的としています。
さらにブルース・リーは、従来の武術の枠にとらわれない新しい格闘哲学を提唱しており、ブルース・リーの思想は、現在も世界中の多くの格闘家や武術家に大きな影響を与えています。
なお、先ほどフィリピン武術のカリで紹介したダン・イノサント氏は、ブルース・リーが創始したジークンドーの継承者です。

修斗
修斗(しゅうと)は、パンチ・キックの「打撃」と「投げ技」「関節技」を高いレベルで融合した日本の総合格闘技です。

修斗の創始者は誰かといいますと、初代タイガーマスクとして一世を風靡した、プロレスラーで格闘家の佐山聡さんです。

修斗は、1984年(昭和59年)に佐山聡さんによって古代オリンピックで行われたパンクラチオンの復興を旗印に、世界で最初に総合格闘技を競技化した日本生まれの総合格闘技です。
岡田准一を指導した武術の師匠は?
岡田准一さんに「カリ」「ジークンドー」「修斗」を指導した人物、岡田さんから言えば師匠となる方は誰なのか?
調べてみたところ、武術家の中村頼永さんという方です。

中村頼永さんは、ブルース・リー財団日本支部最高顧問、IUMA日本振藩國術館、USA修斗代表を務めています。
IUMA日本振藩國術館は、先ほど紹介したダン・イノサント氏を長に抱く連盟(IUMA)の、ブルース・リー氏の正統を受け継ぐ組織(振藩國術館)という意味で、中村頼永さんはIUMA日本振藩國術館の主宰です。

つまり、岡田准一さんは、「カリ」「ジークンドー」「USA修斗」をマスターしている中村頼永さんから、約10年間プライベート指導を受け続けて、USA修斗協会本部のある米国イノサントアカデミーへの渡米修行も幾度も敢行しています。
岡田さんは、中村頼永さんが2か月ごとに来日していた際は、約1か月間に及ぶ中村さんの厳しい個人指導を受け、中村さんが不在中も毎回出される稽古メニューで日々トレーニングを約10年間継続し続けたそうです。
岡田さんの熱心な姿勢は、稽古を始めた頃から目を見張るものがあり、華やかさだけが喧伝されがちな岡田さんの表舞台とは全く対照的な空間で、本当に地道な修練を現在も積み重ねているとのことです。

※ 上記写真の中段・下段の右側の男性が、ダン・イノサント氏です!
岡田准一の武術師範としての活動

岡田准一さんは、3つの武術の師範資格を取得したあとは、武術師範としてどのような活動をしているのでしょうか?
岡田准一さんの武術活動について公表されているのは3つ挙げられます。
- 映画やドラマでのアクション演技
- 武術の技術指導
- 剣術とブラジリアン柔術の稽古
それでは、順番に見ていきましょう!
実際に、『ザ・ファブル』では岡田がリハーサル段階から入り、本番でもスタントマンをほぼ使わずに自ら演じたほか、共演者にもアクション指導を行った。
出典:Real Sound
ドラマや映画でのアクション演技

岡田准一さんは、ドラマ『SP警視庁警備部警護課第四係』では、テロリストたちと闘う姿が描かれ、息を飲むようなアクションを披露しました。
映画『ヘルドックス』や『ザ・ファブル』などでは、過激なアクションシーンが詰め込まれてますが、劇中のアクションをほとんどスタントなしで演じたとのことです。
岡田准一さんは、アクションへのこだわりが強く、ストイックな姿勢で臨んでいるそうです。
武術の技術指導
岡田准一さんは、映画の撮影で共演者に武術の技術指導も行っています。

『燃えよ剣』という映画では、芹沢鴨を演じた俳優の伊藤英明氏にアクション指導を行い、伊藤英明氏は岡田准一さんから丁寧な指導を受けたことに感謝したとのことです。
『燃えよ剣』の映画監督は、岡田さんのアクションを絶賛しています。
映画『ヘルドックス』では、岡田准一さんは共演者に1年半アクション指導を行っています。
剣術とブラジリアン柔術の稽古
岡田准一さんは、まだ師範資格は取得していませんが、現在「剣術」と「ブラジリアン柔術」の稽古をしています。

「剣術」は、流派が『香取神道流』で、剣術を学んだきっかけは、2014年に「蜩ノ記」という映画に出演が決まった際、役作りのため『香取神道流』に正式に入門し、居合の稽古を始めたとのことで、現在も稽古は継続中と思われす。
岡田准一さんは2014年10月に公開された映画「蜩ノ記」の出演に際し、役作りのために居合を学ばれています。
学ばれた流派は古流剣術の「天真正伝香取神道流」の居合だそうです。
出典:たかのめブログ
「ブラジリアン柔術」は、2000年代から習っているとのことです。

岡田さんは、2023年に、アメリカのラスベガスで開催された「ワールドマスター柔術選手権」に出場し、世界ランキング11位という成績を残しています。
昨年2024年には、東京のブラジリアン柔術ジムで黒帯に昇格したとのことです。

岡田准一さんの武術に対する熱意の強さにあらためて感服いたします!
まとめ
今回は、岡田准一さんが取得した武術の師範資格3つ(カリ、ジークンドー、修斗)についてお伝えしました。
各々の創始者と岡田准一さんの武術の師匠は、格闘技の世界で重要な役割を果たした方々と言えるのではないでしょうか。
また岡田准一さんは、武術師範の資格を活かして、映画やドラマでのアクション演技や共演者に対する武術の技術指導も行っています。
さらに岡田さんは、剣術とブラジリアン柔術も現在学んでいます。
岡田准一さんは、3つの武術の師範として、さらに俳優としての活動を通じて、武術の魅力を多くの人々に伝えているのです。
今後も、岡田准一さんの武術に関する活動から目が離せませんね!
それでは、ありがとうございました!
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