大相撲の世界で活躍する力士たちの中に、高学歴で知られる「インテリ力士」の大栄翔関。
そんな大栄翔関ですが、大学院での専攻や研究テーマは何だったのか気になりますよね。
また、相撲界にもたらす影響についても知りたいところです。
そこで今回は、
- 大栄翔の大学院進学の経緯と専攻
- 大栄翔の修士論文テーマと研究内容
- インテリ力士としての大栄翔の活動と評価
主にこの3つについて迫っていきます。
それでは早速本題に入りましょう!
大栄翔の大学院進学の経緯と専攻

大栄翔関は、どこの大学院に入学し、何を専攻したのでしょうか?
大栄翔関は、2020年4月から日本大学大学院の総合社会情報研究科(通信制)に入学したそうです。

専攻は「国際情報」で、力士としての活動と並行して学業に励みました。
昨年4月から日大大学院の総合社会情報研究科(通信制)で「国際情報」を専攻しており、文武両道でさらなる高みを目指す。
出典:サンスポ
大学院進学のきっかけは、実は師匠である追手風親方(元小結・大翔山)の勧めとのこと。

追手風親方自身が日本大学出身であり、そのご縁から大栄翔関に「興味あれば学んでみるか」と声をかけたことが始まりだったようです。
大栄翔関は、この機会を活かし、相撲界と学問の両立に挑戦することを決意したのですね。

通信制の大学院を選んだことで、力士としての活動に支障をきたすことなく学業を進められる環境を整えました。
大栄翔の修士論文テーマと研究内容

大栄翔関は、修士論文のテーマは何だったのでしょうか?
2022年3月に日本大学大学院を修了した大栄翔関の修士論文のテーマは「相撲文化継承への提言」でした。
この論文では、伝統社会で受け継がれる教えの重要性や、相撲部屋の経営手法、協会の制度的な課題などについて深く分析されているそうです。
相撲部屋の発展などについて2年間学び、修士論文のテーマは「相撲界の継承」。伝統社会で受け継がれる教えの重要性などについて論じたという。
出典:サンスポ
大栄翔関の研究内容の特徴は以下の点にあります。
- 相撲部屋制度と家族経営の共通点分析
- 相撲文化の継承方法の研究
- 国内スポーツ界における大相撲の位置づけ
- 将来を見据えた課題意識
特筆すべきは、大栄翔関が「ファミリービジネス」(家族経営)の観点から相撲部屋制度を分析したことです。
この視点は、相撲界の伝統と現代経営学の知見を融合させた斬新なアプローチとして評価されています。
同大学院では2年間、ファミリービジネスについて学び、角界の部屋運営や親方のマネジメントを研究。
出典:東スポWEB
修士論文の指導を担当した加藤孝治教授によると、大栄翔関の論文は当初本人が「40ページぐらいですかね。1万字超?」と謙遜していましたが、実際には5万字近くに及ぶ大作だったそうです。
修士論文は「相撲界の継承発展」をテーマに執筆した。大栄翔は場所前の取材で「40ページぐらいですかね。1万字超? それぐらいだったと思います」と話していたが、加藤氏は「5万字とか6万字ぐらいの字数だと思います。A4用紙50枚、1枚1000字と考えるとそれぐらいの字数になりますよね」と説明。実は5倍近くの字数だったのだ。
出典:東スポWEB

加藤教授は「10年、15年後の問題意識を持っていた」と高く評価しており、大栄翔関の研究が単なる学術的な興味にとどまらず、相撲界の未来を見据えた実践的な内容であったことがうかがえます。
そんな〝修士力士〟が論文に込めた思いについて、加藤氏が次のように明かしてくれた。
「相撲界になかなか若い人が入って来てくれないと。10年、15年後を見据えて、彼らが親方世代になったときにどのように盛り返していくべきかと問題意識を持っていたのが印象的でした」
続けて「そこで彼自身が少年相撲をやっていたように、小学生が相撲と触れ合える機会をどうすれば生み出すことができるのか。巡業先の(地方の)人たちも含め、社会や子供たちにどのように接して情報発信できるのかを述べていましたね」
出典:東スポWEB
インテリ力士としての大栄翔の活動と評価

大栄翔関が相撲と学業を両立させた時の苦労話や周囲の評価などはどうだったのでしょうか?
大栄翔関は、力士としての活動と並行して大学院での学業に取り組みました。
新型コロナウイルスの影響もあり、主にオンライン形式で授業を受けていましたが、場所中は授業に参加できないこともあったそうです。
「文武両道」を実践するインテリ力士として、大栄翔関は相撲界に新たな風を吹き込む存在となっているとのこと。
不慣れなパソコン操作に苦戦しながらも研究を続けた努力は、力士としての集中力にも通じるものがあるようです。
大学院修了後、大栄翔関は「より一層相撲に集中したい」と語っています。
この言葉からは、学業で得た知識を相撲人生にも活かしていく姿勢が感じられますね。
相撲界内外からの評価も高く、大栄翔関の学究的な姿勢は、相撲の伝統と現代社会をつなぐ架け橋として期待されています。
また、若い力士たちにとっても、学びと相撲を両立させるロールモデルとなっているでしょう。
まとめ
今回は、大栄翔関の大学院卒インテリ力士としての素顔と、その専攻や研究内容についてお伝えしてきました。
大栄翔関は、国際情報を専攻し、相撲文化の継承について深く研究しました。
修士論文では、相撲部屋制度をファミリービジネスの観点から分析し、相撲界の未来に向けた提言をまとめあげました。
インテリ力士として、学業と相撲を見事に両立させた大栄翔関の姿勢は、多くの人々に感銘を与えています。
今後、大栄翔関がどのように学んだ知識を相撲界で活かしていくのか、そして相撲文化の継承にどのような影響を与えていくのか、大いに注目されるところです。
大栄翔関の活躍は、相撲界に新たな可能性をもたらし、伝統と革新の調和を実現するきっかけとなるかもしれません。
これからの大栄翔関の相撲人生と、その学びが相撲界にもたらす変化に、私たちは大きな期待を寄せています。
それでは、ありがとうございました。
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