「黒ネコのタンゴ」で知られる元子役で童謡歌手の皆川おさむさん(本名:皆川理)が、2025年7月23日午前0時35分、慢性腎不全のため横浜市の病院で亡くなりました。
62歳でした。
皆川さんは、幼少期から音楽の才能を発揮し、一世を風靡した国民的ヒット曲を生み出しました。
その後も音楽活動を続け、多くの人々に愛され続けた昭和を代表する童謡歌手でした。
本記事では、皆川おさむさんの死去の詳細、輝かしい経歴、そして声変わり後も続けた音楽活動についてお伝えします。
皆川おさむの慢性腎不全による死去

皆川おさむさんの突然の訃報は、多くのファンや音楽関係者に衝撃を与えました。
2025年7月23日午前0時35分、慢性腎不全のため横浜市の病院で息を引き取りました。
62歳という若さでの死去に、多くの人々が悲しみに暮れています。
皆川さんは晩年、健康問題と闘っていました。
2014年頃には深刻な腎臓の問題に直面し、2012年頃に姉から腎臓の移植手術を受けていたことが明らかになっています。
しかし、その後も腎臓の機能は完全には回復せず、慢性腎不全と診断されていました。

葬儀・告別式は、7月28日午前11時から目黒区円融寺示真殿にて執り行われる予定です。
喪主は姉の皆川礼子さんが務めます。
皆川さんの遺志を継ぎ、音楽を愛する多くの人々が参列し、その生涯を偲ぶことでしょう。
黒ネコのタンゴで一世を風靡した皆川おさむの経歴

皆川おさむさんは1963年1月22日、東京都に生まれました。
幼少期から音楽の才能を発揮し、3歳の時には伯母の皆川和子さんが創設したひばり児童合唱団に入団しています。
6歳だった1969年、皆川さんは「黒ネコのタンゴ」でレコードデビューを果たし、一躍全国的スターとなりました。
この曲は、イタリアの童謡コンテストで入賞した「Volevo un gatto nero」の日本語版です。
10月5日に発売された「黒ネコのタンゴ」は、驚異的な人気を博しました。

「黒ネコのタンゴ」の成功は以下の通りです。
- オリコンチャート14週連続1位を記録
- 約250万枚の売上という国民的大ヒット
- 1969年年間チャート第5位、1970年年間チャート第1位
皆川さんは「黒ネコのタンゴ」の大ヒットを受け、数々のテレビ番組や映画にも出演しました。
主な出演作品には以下のものがあります。
- 映画「チンチン55号!出発進行」(1969年・松竹)
- 映画「こちら55号応答せよ!危機百発」(1970年・松竹)
- 映画「恋の大冒険」(1970年・東宝)
- ドラマ「花は花よめ」(1971年-1973年・日本テレビ)
また、「黒ネコのタンゴ」に続いて、「サッちゃん」(1970年)などのヒット曲も発表し、子供たちの人気者となりました。
皆川さんの澄んだ歌声と愛らしい姿は、多くの人々の心に深く刻まれることとなりました。
声変わり後の転身と音楽活動の継続

皆川おさむさんは12歳頃に変声期を迎え、表舞台から姿を消すこととなりました。
しかし、音楽への情熱は衰えることなく、新たな道を歩み始めます。
声変わり後の皆川さんの活動は以下の通りです。
- 洗足学園音楽大学で打楽器(ドラム)を専攻
- グラフィックデザイナーとしても活動
- 2014年、伯母の皆川和子さんが亡くなった後、ひばり児童合唱団の代表に就任
皆川さんは、表舞台から離れた後も音楽活動を継続し、新たな形で音楽界に貢献し続けました。
特に、ひばり児童合唱団の代表として、次世代の音楽家の育成に尽力したことは特筆すべき点です。
晩年も音楽活動を続けており、以下のような活動が注目されました。
- 1999年:「だんご3兄弟」のカバーをリリース
- 2008年:アニメ『ケロロ軍曹』のエンディングテーマ「ケロ猫のタンゴ」を発売
- 2017年・2020年:クイズ番組「クイズ!脳ベルSHOW」に出演
これらの活動は、皆川さんが常に新しいチャレンジを続け、音楽を通じて人々に喜びを届け続けようとしていたことを示しています。
特に「ケロ猫のタンゴ」は、「黒ネコのタンゴ」のオマージュとして多くのファンの心を温めました。
まとめ
皆川おさむさんは、慢性腎不全により62歳で亡くなりましたが、その生涯は音楽と共にありました。
「黒ネコのタンゴ」で一世を風靡し、声変わり後も音楽活動を継続した彼の人生は、多くの人々に感動と勇気を与えました。
幼少期のスター時代から、声変わり後の転身、そして晩年まで、常に音楽を愛し続けた皆川さんの姿勢は、多くの人々の心に深く刻まれることでしょう。
ひばり児童合唱団の代表としての活動は、次世代の音楽家育成にも大きな影響を与えました。
皆川おさむさんの死去は大きな損失ですが、彼が残した音楽と思い出は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。
彼の音楽は、世代を超えて愛され続け、日本の音楽史に永遠に刻まれることでしょう。
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